障害者自転車競技種目のご紹介

 IPC(国際パラリンピック委員会)自転車競技で行われている種目を以下のようにご紹介します。

トラック競技:
1キロタイムトライアル(一部は500メートルタイムトライアル):
 
1
人づつ発走機 (ただし、視覚障害2人乗りタンデムは発走機を使用せず、審判員がタンデム自転車を後ろから支える) よりスタートし、バンク(自転車競技場)走路1キロを全力で走り切り、そのタイムを競い合うスピード競技。日本はこの競技で過去にメダルを獲得してきた。 ただ、北京オリンピックからこの種目は行われないことが決まり、パラリンピックで今後引き続き行われるかどうかはまだ不明。 
 
 なお、1キロタイムトライアルは、2輪車男子の各カテゴリー(LC1,LC2,LC3,LC4,CP4,CP3,及び2人乗りタンデム)と2人乗りタンデム女子で行われる。2輪車女子は500メートルの距離で行われる。

 1キロタイムトライアルのスタート
注: この1キロタイムトライアル、アテネパラリンピックではLCクラス及びCPクラス(CP4とPC3)はそれぞれ複数のクラスを統一して行われた。,障害の重さを考慮し,過去のレース結果から算出した係数が実際のタイムに対してあてはめられ、レースで実際に出したタイムどおりの順番にはならず、総じて障害の重いクラスの選手が優位に立っていたようだ。
個人追い抜き競争 (通称 個抜き):              
 
 2
選手による対戦型の競技で、ホームストレッチとバックストレッチにそれぞれ分かれ、同時にスタートし、お互いに反対側からスタートした選手を追い越すことを目指して追いかけるレース。 所定の距離(男子タンデム及びLC1・LC2では4千メートル、他のクラスでは3千メートル)を完走しても追い抜けない場合には完走タイムによって勝敗が決まる。 追い抜いた場合は、その時点で追い抜いた者の勝ち。ただし、予選では追い抜きがあっても最後まで所定の距離を走る。スプリント力・持久力・ペース配分など自転車競技の色々な要素が詰め込まれ、見ていてもわかりやすい。 走る選手にとっては非常にきつい。

 追い抜きがまもなく成立
チームスプリント:       
  
1チーム3名の選手で構成され、2チームによる対戦型のタイムトライアル競技。各チーム3名の選手が横一列に並び、ホームストレッチとバックストレッチに分かれて同時にスタート。各チーム一列棒状に走り、先頭を行く選手が1周回を引っ張ったあとに離れ、最後の1人がゴールした時(3周回)のタイムで順位を決める。
アテネのオリンピックでは日本の長塚選手・伏見選手・井上選手が見事な走りで銀メダルを獲得、なじみのある方も多いだろう。
 障害者自転車競技の場合では、対象となる選手は男子のLC1,LC2,LC3,LC4及びCP4とCP3の選手。IPC選手権におけるチームスプリントでは、各国からのチームはLC各クラスとCP4CP3の混合からなる3名の選手になる。各チームは最低2つのLCクラスの選手を含み、3名のクラス数の合計(例:LC1+LC2+LC3または+LC4)は少なくとも6であること。
 CP
4の競技者1人をLC2の競技者1人に取って代わるものとして、及びCP3の競技者1人をLC3の競技者1人に取って代わるものとしてチーム構成をしても良いものとする。
(タンデム)スプリント:       
  
IPC
自転車競技では、2人乗りタンデムだけで行われる種目。 2組のタンデム(2人乗り自転車)が同時にスタートし、規定周回を先にゴールしたものが勝者となる。 レース前半は早歩きのようなスピード、それからややスピードを上げながらの激しい駆け引き合戦が行われる。 風圧という選手にとっての敵をできるだけ避けて自分にとって有利な位置からの仕掛けを狙うからだ。 
 駆け引きはゴール手前
250から200メートルぐらいまで熾烈に行われ、対戦選手同士接触することも。 ゴール手前の猛烈なスピードは圧巻。

 スプリント、激しい駆け引き

ロード競技:
個人ロードレース: 
 一般道を使い、エントリー選手全て一斉スタートし着順を競う、自転車版マラソンと言えるようなもの。 距離は各カテゴリーによってまた大会・コースによって異なる。 長い距離・アップダウンもあるコースを他選手との駆け引きを伴いながら走り切るロードレースは自転車競技の醍醐味として特にヨーロッパではメジャーなスポーツである。
 
1人で走行することは空気抵抗を受けて体力を相当に消耗してしまう。 そのため、風圧を避け有利な位置と展開を作り出すため、同じ国の選手が戦略を立てて競争するチーム競技のような要素もある。 アタック合戦・仕掛けどころをめぐる駆け引き・鮮やかなコーナリング・厳しい登り・高速で駆ける下り・そしてゴールスプリントの迫力、など、見どころ満載。

 ロードレースのトップ集団
個人ロードタイムトライアル:        
 一定間隔
(1分など)をおいて、1人づつスタート台から飛び出し、規定の距離を走りきったタイムを測定し、順位を決める。 長い距離を1人走るタイムとの戦いになる。 ロードレースとは異なり展開に左右されるようなことは無く、個々の長距離力が明確に表れる種目。 ただ、発走順が影響を及ぼすことは考えられる。 

 スタート前
注: 2004アテネパラリンピックでのロード競技:
アテネパラリンピックでは、LCおよびCPの各クラス、そして視覚障害のロード競技は、ロードレースとロードタイムトライアルそれぞれの順位ポイントを合計してロード競技の順位を決めた(ロード総合)。 

IPC選手権大会でのロード種目の距離(参考):
クラス・区分 ロードレース(RR) タイムトライアル(TT)
最短 最長 最短 最長
男子LC1 70km 110km 5km 40km
男子LC2 60km 90km 5km 40km
男子LC3 50km 70km 5km 30km
男子LC4 40km 60km 5km 30km
女子LC1 60km 90km 5km 40km
女子LC2 50km 70km 5km 30km
女子LC3 40km 60km 5km 30km
女子LC4 30km 50km 5km 20km
男子CP4 1時間又は
35km
70km 5km 40km
男子CP3 1時間又は
35km
70km 5km 30km
男子CP2 30分又は
15km
30km 1.5km 10km
男子CP1 30分又は
15km
30km 1.5km 10km
女子CP4 45分又は
30km
50km 5km 30km
女子CP3 45分又は
30km
50km 5km 20km
女子CP2 30分又は
15km
30km 1.5km 10km
女子CP1 30分又は
15km
30km 1.5km 10km
男子タンデム 100km 120km 10km 50km
混合タンデム 60km 80km 5km 40km
女子タンデム 50km 70km 5km 40km
男子HC A区分 1時間又は
35km
70km 5km 30km
男子HC B区分 1時間又は
35km
70km 5km 30km
男子HC C区分 1時間又は
35km
70km 5km 30km
女子HC A区分 20km 60km 5km 30km
女子HC B区分 20km 60km 5km 30km
女子HC C区分 20km 60km 5km 30km


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