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8月27日(月)ロード4日目
石井涙の金メダル! 小川は4位 大城・高橋はパンクに泣く
ロード4日目は長かった世界選の最終日。前日すべてのレースを終えた選手たちが観光やショッピングなどもせずに応援・サポートに駆けつけた。北京への道をこの日走る選手たちにも託した。一緒に北京に行きたい、その思いで選手・スタッフが強く結びついた。
石井雅史がその期待に応えて、CP4ロードレースで見事に金メダルを獲得した。午前10時15分スタートしたこのレース、前日同様暑さのためかビッグループのみを7周するコースに変更。上位の選手には全く差が無く、大混戦が予想されたがその通りに。序盤から10名ほどの選手がトップ集団を形成。第2周回、石井とライバルのブースカ(チェコ)が落車転倒。石井は腰や腕を強打。しかしすぐに乗車し30秒ほどの差でブースカと共に集団を追う。石井の執念と集団がけん制気味だったため、次周回には共に集団に復帰。落ち着いた展開で周回を重ねる。何とかついていける様子。がんばれ!声援を送る。そして、あと1周の声をかけて最終周回へ。石井の周りを豪のScottやスペインのNeiraら強豪がしっかりとマーク。
“あと500メートルくらいからもう仕掛けている選手がいた。でも、まだ千葉(競輪場)1周分もある”と冷静に分析し、最後の上りを終えてゴールまで100メートルの直線に入る。石井の姿がイン2番手ほどに見えて来た。行ける!もらった! 石井がここでスプリント。1キロ世界新金メダルの脚力は他を圧倒。その走りはまさに競輪選手のゴール勝負の迫力だった。体は覚えていたのだろう、きれいにハンドル投げも決めて、後続に2車身以上の差をつけて堂々の金メダル。
競輪選手だったが石井はロードも大好きだった。事故にあう直前に全プロロードで上位入賞しその年秋のジャパンカップにJPCAチームとして出場が内定していた。憧れのヨーロッパロードプロとも大舞台で勝負できる、と心を躍らせていた矢先の無念の事故。昨年のロードレースは体調不良からスタッフの指令もあり出場を断念。それらの無念の思いが今回最高の形で晴れたのでは。
ゴール後、歓喜の表情、そして嬉し涙を流した。
表彰式では、これまでの出来事が脳裏に浮かんだのか、表彰台で感極まった。UCIコミッセールもそれを見て感涙していた。レースで戦った他国の選手たちが、各国関係者観客が祝福してくれた。そして、ピットに戻るとチームの仲間が祝福した。腰・首を打撲、腕や臀部には擦過傷。痛みに耐え、長年の苦しみに耐えての金メダル。本当に感動的な場面だった。

先頭を引く石井, 追うScott,Neira

レース直後、スペインのNeiraと抱き合う |

感動の表彰式
君が代を聞き、感極まった
おめでとう |
ロードTTとは逆に、今度は石井に励まされて小川睦彦がCP2ロードレースに。 気温は36度になっており、三輪自転車には過酷過ぎるコースレイアウトだったが苦しい練習を乗り越え、コースにも慣れ、TTで自信をつけた小川は開始前から落ち着いていた。スタートからイギリス・オーストリアのTT金・銀メダリストをすぐに追走。これまでいつもスタートから飛ばした豪のライバル、マーク・レ・フロイックは消極的な走り。小川には銅メダル以上のチャンス、と思われたが、途中でチェーンがはずれるアクシデント。これに時間を取られ、小川は後方に置かれる。メダルどころか上位入賞すら消えたかと思われたが、ここから小川が執念の走り。猛暑の中きついコースを独走状態で前を追いかけ続け、5,6番手につけて最終周回へ。相原トレーナーら全スタッフやレースを終えた仲間から大きな声援を受けて小川は4位争いにまで持って行き、班目監督や鬼原さんが見守る最後の上りを終えたところで前を行く選手を捕らえて苦しい中も4位に入った。
昨年が6位(TT)と3位(RR)だったので今回の3位4位という結果は大きな進歩。安定感がある。今後、新機種導入の意思もあり、そうなればさらに上位が期待できる。今回も新車が作成されていれば・・・。とにかく毎年真摯に自転車に取り組み進化を続ける小川はたいしたものである。

4位だったが猛追走はカッコよかった |

大城・高橋のタンデムロード
残念なアクシデントだったが世界上位の力を証明 |
今年の大会最終種目となった視覚障害ロードレースに大城・高橋が登場。昨年のロードレース6位、今年の個抜き9位ロードTT18位と着実に実績を積み重ねてきた自信を持ってレースに挑んだのでは。皆が声を振り絞って応援した。スタートするとすぐにアウトからスルスルッと前に出て好位置を確保。無茶な仕掛けには応じず、集団をキープ。いくつかのペアが抜け出していくが落ち着いて10ペアほどの集団に。時に引っ張り、時に引っ張らせる。高橋の巧みな戦術とテクニカルな走りに大城がついていく。あとで大城が“おっせー、と思った”と述べたように、ずっと表情には余裕が見られた。酷暑の中の消耗戦の様子も呈してきた。余りの暑さにハンドル操作が出来なくなりコーナーに突っ込んで落車するペアもあった。脱水症状で救急車に収容される選手も。しかし高橋の経験とテクニック、大城の根性で軽快に走る2人は今年も上位に入ってくれるのでは、と誰もが期待した。
しかし、あと2周回でパンク。レース後そのタイヤを見ると、いくつもの傷がついておりコースコンディションの悪さがわかった。ニュートラルサービスカーからのホイール提供交換に時間がかかり、時間がどんどん過ぎていく・・・レースに復帰するも上位集団には届かず、20位でレースを終えた。44組中完走は半分にも満たない21組だった。
これで2007UCIパラサイクリング世界選の全日程を終えた。
閉会式では開会式に勝るとも劣らぬ華やかな演出と盛り上がりがあり、各国選手団・主催者・UCIそしてボランティアの皆さんは別れを惜しんだ。
日本チームは梱包作業を終えると、ホテルのレストランでお疲れ様の乾杯。ボランティアとして本当にお世話になった伊原さんクロードさんギーさんを交えて、シャンパンやおいしいワインで楽しく過ごした。 伊原さんクロードさんギーさん有難うございました。Merci!

シャンパン、地元のおいしいワインなどを堪能したお疲れ様会 |

とてもやさしかったクロードさんと古畑 |
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